できればヘタミュ初見の方の感想を浴びるほど読みたい

 

 

 

 

 

前回、ヘタミュについてこんなブログを書きました。

ヘタミュにハマって価値観が変わった話 - 花咲く時を待っている


この時、かっこつけて「次にブログを書くのはまたヘタミュが始まったとき……」みたいなことを書いてしまったのですが、最近思うのが


「ヘタミュ初見の方の感想を聞きたい!!!!」


Twitterでも時々見かけるんです。
「ヘタミュ初めて見たけどすごく良かった!」
「ヘタミュのイタちゃんもかわいい!」
正直、こういう呟きにめちゃくちゃテンション上がってしまいます。


もちろん気持ち的には「全人類に見てほしい」。

とはいえ興味が無い人に何かを無理やり薦めるとか、見てないことを非難するようなことは絶対したくないので直接声を掛けることはできず。思いが募りすぎて、またブログを書いている次第です。


でも気がついたんですけど。

「元々ヘタ好きだし、2.5次元に抵抗も無いし、興味はあるけどなんとなくタイミングを逃してしまった人」

たぶんいらっしゃるのではないでしょうか!?

それなら話は別です。


もし、もう既に「私だ」と思った方がいたらぜひすぐにでも見てみてください。
http://musical-hetalia.com/nw/news/

(配信先が一覧化されています)


思い立ったが吉日です。直近で“2時間と少し”お時間をとれるところでぜひ見てください……!
たぶん、今から初めて見るのに一番コスパが良いのは配信サイトだと思います。アニヘタや他の舞台作品も配信しているところもありますし、もしかしたらもう既に登録されている方も多いかもしれませんね。登録していないという方も、たとえばdアニメストアなら月額400円(税抜)で利用できますし、お試し的に見てみる分には円盤よりも圧倒的に敷居が低いのでは……と思います。(円盤は円盤で、舞台裏映像など特典もついているのでこちらももちろんオススメです。)

 

 

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※2020.4.23追記

なんと期間限定で無料配信されるとのことです!

http://4cu-ent.com/?p=977

 

※2020.7.1追記

LINELIVE 4cu公式プレミアムチャンネルでも配信が始まりました!こちらはライブも含めて全作見ることができるみたいですね!

https://live.line.me/channels/4536782

 

※2020.10.30追記

ニコ生の振り返り上映や、ヘタミュライブの各種配信サイトでの配信が決まりました!ヤッター!

http://musical-hetalia.com/news/#post655

http://musical-hetalia.com/news/#post662

 

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上演順は下記の通り。少し私の主観で補足を入れています。それぞれ独立した物語なので単独でも見ることができますが、個人的には、原作をよく知っている方ほど1作目から順番に見ることをオススメしたいです。


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1作目:Singin' in the World(略称:SW)

http://musical-hetalia.com/sw/
メインは独。ミュージカルという世界で登場キャラクターが映えるように設計されつつも、平たく言うと全作品中一番「原作に寄せて」作られているように感じます。キャストさんが作品を「おもちゃ箱」と例えられていたのですが本当に言い得て妙。キラキラしてニコニコして何度かドキッとさせられる、懐かしくて新しいようなそんな作品です。全てはここから始まった!


2作目:The Great World(略称:GW)

http://musical-hetalia.com/gw/
メインは英。味音痴兄弟と極東兄弟という2組の「兄弟」の関係が濃く描かれています。1作目と比べると、原作とは異なるアプローチが増えて「ヘタ『ミュ』らしさ」をとてもポジティブに追求されています。親分が登場するのはこの作品のみ。リア様はお休みです。ストーリーや音楽が前作よりキャッチーで明るい印象です。ぜひ1作目からの変化を見ていただきたいです。沼はすぐそこ。


3作目:in the new world(略称:NW)

http://musical-hetalia.com/nw/
メインというのがちょっと難しいのですが、枢軸が真ん中に据えられている印象です。1作目と2作目の要素が取り込まれているので個人的には上記2作を見た後にご覧になると「おっ」と気づくものがあるという楽しさも感じられるのではないかと思います。プーちゃんが登場するのはこの作品のみ。「夜明けのカオス」にピンと来た方はぜひともここまで見ていただきたいです。

NWのみDVD収録回と違う日程の公演が配信されていますが、時系列的には大阪千秋楽→東京大千秋楽です。物語は一緒ですが、「東京大千秋楽」は一番ラストの公演でアドリブ等も多いので初見だと大阪verの方が見やすいかもしれません。


※「メイン」の考え方は、物語上主軸になっていると感じるキャラクターです。「座長」はいつもイタちゃん役の方。


ファイナルライブ:A World in the Universe(略称:WU)

http://musical-hetalia.com
ここまでの舞台3作品で登場する楽曲がライブ形式で披露されました。ここまでの作品を見てハマってしまった方にはぜひとも見ていただきたいです。配信も始まりましたので、なんとなく舞台はとっつきにくいという方はこちらから見るのも個人的にはアリなんじゃないかと思ったり。締めくくりのライブということもあり、特に後半はキャストさんやお客さんの想いが爆発しているのですが、前半は賑やかな全体曲からシリアスな曲まで幅広く披露されており、初めてご覧になる方でもヘタミュ楽曲の雰囲気を楽しく掴めると思います。

円盤はDVDがなくブルーレイのみですが、ライブ内容はもちろん、画質やカメラワークも大変素晴らしいものになっています。お値段を見て「ウッ」となる可能性もあるかと思いますが、ライブが開催された幕張と大阪の2会場、どちらのバージョンも収録されている上に特典映像もボリューム満点で、トータル10時間ほど収録時間があります。ハマった人間からするとまさに「お値段以上」!

 

※本記事初回アップ日(2019.01.26)時点では配信なし

→配信が始まったので内容を修正しました。

 

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今のところ、ミュージカル全3作品+ファイナルライブ1回です。略称がちょっとややこしいですが、再演はこれまでなくすべて違う内容になっています。


ミュージカルは、いずれも一貫したストーリーを持つ2時間強の長編作品で、その作品のメインとなるキャラクターと、周囲が辿ってきた一つの時代の流れのようなものがストーリーのベースになっていているイメージでしょうか。

 

 


さて、ここからは前述の通り
「元々ヘタ好きだし、2.5次元に抵抗も無いし、興味はあるけどなんとなくタイミングを逃してしまった人」
を想定して、もう少し詳しくオススメポイントを書いていきます。


※登場キャラクターの名前は正式名称ではなく、自分がふだん呼んでいる呼び方で書いていきますので、読みにくい部分はご容赦いただけますと幸いです。


みんな大好きイタちゃんがマジでイタちゃん


ヘタに関しては、それぞれ推しキャラクターがいる方、みんな大好き世界領の方、色んな愛し方があると思いますが、主人公のイタちゃんはかなり多くのファンから特別に思われて愛されているキャラクターなのではないでしょうか。そんなイタちゃんは、ミュージカルでも本当にとっても魅力的なのです。

自由な行動、楽しそうな笑顔、びっくりしたときのリアクション、悲しいときの困り顔、一生懸命語りかける口調。どれをとっても、愛おしい主人公様です。そしてあの「くるん」。絶対にヘタれない鉄壁の「くるん」を見ていると、ヘアメイクさんのキャラクターに対する強いこだわりと深い想いを感じます。歌も上手で、もちろん技術的な上手さもお持ちだと思うのですが、なんだか理屈でなく引き込まれてずっと聴いていたくなるような歌声なのです。話し声も、アニメを見ていた方にはお馴染みのあの声なんです。もうこればっかりは言葉で説明しきれないので一度聴いてみてください。私は、第一作目は配信で見たのですが「声がすごい」という評判を事前に聞いていても大変ビビり申し上げました。役者さんって本当にすごいですね。もっともらしいことを言おうとしてもうまく言えてないので、端的に言うと


めっちゃかわいい!!!!!


そしてファイナルライブではめちゃくちゃかっこいい。


気になった方はこちらをご覧ください。
http://musical-hetalia.com/nw/news/

 


ラストのまるかいて地球が最高


どの作品にも共通しているのは、アニメで使用されていた「まるかいて地球」が本編終了後のカーテンコールのような役割を果たしているところです。各キャラクターが順番に登場して、ソロverのアレンジでパフォーマンスするのですがこの演出がやたらと中毒性が高いのです。キャラクターごとに曲の雰囲気やパフォーマンス、バックダンサーの映え方までみんな違ってみんな最高!という感じで、「ヘタを好きでいて良かったな~」とオタク特有の大袈裟な感想に行き着くのも私は大体この部分を見ている時です。曲は1~3作目で共通なのですが、振り付けが毎回変わっているところも要チェック。

それぞれのソロパフォーマンスが終わったあと、全員での締めくくりもまた良いんです。振り付け自体は、たとえば手で乾杯のしぐさをしたり、肩を組んで歌ったり、基本的にとてもシンプルな印象なんですがなぜかそれがとても泣けてくるんですよね。そして、歌って踊っているキャストの皆さんのとても楽しそうな表情も印象的です。ストーリー上は、固い表情の多いキャラも笑顔でワイワイしているのを見て、「まるかいて地球って本当に良い曲だなあ」としみじみ感じることができます。
ちなみに、SW(1作目)まるかいてのイギパート。装着していたサングラスを上げてニカッと楽しそうに笑うところを見て完全に恋に落ちてしまった感じはあるんですけど、元々原作から推しキャラクターだからなのかは未だにわかりません。ここはぜひ初見の方に検証していだだきたいところです。


気になった方はこちらを…

http://musical-hetalia.com/nw/news/

 

 

作品の良さを再発見できるオリジナル音楽


上記の「まるかいて地球」はアニメでお馴染みですが、その他の曲は基本的にミュージカルオリジナルで、これがまたとっても素敵なんです。3作品とも「オープニング」「エンディング」のような立ち位置になっている曲がありまして、個人的にはそれが特に好きです。

この作品に出てくるキャラクター自体は特殊というか、「この作品ならではの概念」のような感じはあるのですが、そんなキャラクターたちが教えてくれるのは「人生そのもの」だと思います。勢いがあるとき、弱気なとき、楽しいとき、苦しいとき、色んなことが起こりますが、長い旅をするようにずっと人生は続いていく。その人生は一人きりではなくて、近くにも遠くにも誰かがいてお互いが影響しあっていて、出会いと別れを繰り返して生きていく。どれもそんな人生の本質のようなものを感じさせる曲になっているように思います。

また、どの曲もミュージカルならではというかそれぞれのキャラクターの新しい魅力を感じられるものが多いです。シリアスなシーンでシリアスに歌われるシリアスな曲に、大変シュールな歌詞がついていることもあるのでそのあたりも楽しみながら聴けると思います。


はい、気になった方はこちらですよ。

http://musical-hetalia.com/nw/news/


気に入った方、3作品の曲+新曲が収録されたCDも発売されていますよ。
http://musical-hetalia.com/product/
曲名や詳細な歌詞もこちらでわかります。

 


原作で見た!なシーンも満載のストーリー


ヘタの舞台化にあたって、幕が開く前におそらく一番予想がつかなかったのは「どんなストーリー構成なのか?」という部分ではないかと思います。原作はショートストーリーで、1話1話はつながっていないことも多いですがミュージカルでは前述の通り、ベースとなる1本のストーリーがあります。ということで、展開としてはオリジナルな部分も多々あるのですが、原作を読んでいる方にとってはニヤッとするような場面もたくさんあります。なんなら、1作目の冒頭からそんな感じでいきなり会議のシーンから始まります。登場人物同士のやりとりも、まさにお馴染みのもの!

「うわ~!ヘタが舞台になってる~!」

と語彙力ゼロというか現実をただそのまま言葉にした感想がつい出てしまうくらいの破壊力です。余談ですがここの「パスタ~」はあまりに耳に馴染んだ声色なのでとにかくアニメを知っている方にはぜひ体感してもらえると嬉しいです。

他にもちょっとした小ネタなど、原作をよく知っている方ほど、思わずニヤリとさせられるような部分がたくさんあるのではないでしょうか。もちろん、原作ネタだけでなくミュージカルという媒体だからこそ心に残るような、この作品ならではのストーリーもとても魅力的です。観終わったあとには、原作をまた読み返したくなるような、そんな力があるミュージカルだと感じます。

 

ぜひこちらご参照ください。

http://musical-hetalia.com/nw/news/

 


最後に。


各キャラクターについて語り始めると長くなりすぎるので、主人公のイタちゃんだけにしてみたんですが、推しの話だけは少しして終わります。


ミュージカルのいぎりっさんがかっこよくて愛おしくてつらい


原作からがっつり英領なんですが、良かったら同じ英領の方にミュージカルを見てミュリスさんの魅力について一緒に考えてほしい……今はもっぱらそんな切実な気持ちを抱えています。

ミルクティー色の髪がぼさぼさで、色が白くて、すごく細いのに上背があって足が長くて、声が甘くて、たまにニカッて笑う顔がかわいくて、表情無くしていきなりキレるところが超怖くて、元というか現役ヤンキーだけど妖精は見えていて、ツンデレ紳士じゃないし酒癖が悪すぎるけど紅茶は嗜んでいて、めちゃくちゃ気が強いけど意外とすぐ調子に乗って、思考回路が極端すぎるけどものすごく存在感がフラットで、ダンスがキレッキレなロックの男で、華麗な手のひら返しができるのに、入れ込みすぎると冷静じゃなくて、ヒール役にもなれる正義のお兄ちゃんで、よくわからないところでなぜか優しい。
そんな、ミュージカルのいぎりっさんについて誰かと堂々巡りの議論がしたいのでぜひ人助けだと思って見てください。

 

http://musical-hetalia.com/nw/news/

 

見てください……。